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なぜバスは減るのか?

2023.05.06

 

なぜバスは減るのか?

琵琶湖のバスが減って釣れにくくなってからよく聞かれます。
「なぜバスは減るんですか?」

 

これはですね、一番の原因はアングラーです。
バスの天敵は釣り人ってことです。

駆除されたり農薬のせいでは?なんて声がチラホラ聞こえますし、そうじゃないとは言い切れないし少しは影響があるとは思いますが、一番の原因は釣り人が釣ることなんですよね。

 

 

バス釣り歴40年ほどになりますが、延々と沢山釣れ続いているフィールドってないんです。駆除されているわけでもないのに、バスが入って5年~10年は非常に数が増えてよく釣れますが、人気が出て釣り人が増えると減っていきます。
池でもダムでも川でも同じ感じですね。

 

 

ちょっと思い出してみてください。

淡路のため池群
池原・七色ダム
紀の川
高梁川
旧吉野川
遠賀川

よく釣れて人気が出て、メディアに多数取り上げられて釣り人が大勢押し寄せて数年で釣れにくくなったって記憶ありませんか?
リリース禁止じゃなくて、ちゃんとリリースしても減っていくんですね。

 

 

琵琶湖で言うと野洲沖の沈みブッシュ群(通称オダ)のバスの激減は記憶に新しいんじゃないでしょうか?最初の1年はよく釣れて、3年目にはほとんど釣れなくなったって記憶ないですか?あんな場所、駆除もされていないのに・・・・たった3年でつぶれちゃうんですね。

 

そういうお話しをすると
「バスはそんなに死んでるの見ないですよ」ってお返事が返ってきますが、魚は死んですぐに浮いてこない場合が多いです。水槽で魚を飼っているとわかりますが、最初は沈んでます。(例外あり) それが腐乱して内部にガスがたまると浮いてくるんですね。
だから水面で見かける死体にフレッシュなのは少ないでしょ?(例外もあり)
大概は浮いてこずに他の生物に食べられたり沈んだまま腐敗して消えていくんですね。

放流しているフィールドだと、放流直後に死魚が多数湖底に散らばっているって話しもよく聞きますよね。死んで多数は浮かないのですね。

 

というわけでバスが減っていくのは仕方ないというか、釣り人が居る限り保護や放流をしないと必ず減っていくのです。

そして減りだしたバスに対して、釣り人が減らないと残ったバスに対する圧力が増々強くなって加速度的に減っていきます。(それが琵琶湖、この2~3年の現状)

 

 

琵琶湖のバスは駆除しなくても必ず減りますよってことはずっと以前から言われていて、琵琶湖があんなによく釣れていた時、あと何年もつかな?今が異常に釣れてるだけで、だんだん釣れなくなるよ・・・と言われていたんですね。

なので、今の状況は残念ですけど必然というか、あるべき姿になりつつあるという感じなんですね。

今後はまだバスは減って行って、あまりの釣れなさに釣り人が減ってプレッシャーが減ると、少しバスが増えるタイミングもあるかもしれませんが、まぁ昔のようにはならないんじゃないでしょうか。

 

釣るのが難しくなった琵琶湖ですけど、まだまだ夢のようなサイズのバスが釣れる湖なのは間違いないので、四苦八苦してバスを探すのを楽しんでまいりましょう。

 

 

 

 

BRUSH

プロフィール
http://www.brushon.net/