NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230421/2060013134.html

びわ湖を代表する魚の１つ、アユの群れが今月まで２か月連続で、平年の１割に満たない数しかびわ湖で確認されなかったことが滋賀県水産試験場の調査で分かりました。

アユは、びわ湖の漁獲量の半分近くを占める魚で、春は、体長１０センチ未満のコアユ漁の最盛期を迎えます。
滋賀県は、月に１回、魚群探知機を使って、びわ湖北部のアユの群れの数を調べていて、ことし１月には、平年の７９％の群れを確認していましたが、２月には、平年の２７％まで減り、先月の調査では、過去１０年間で最も少ない平年のわずか３％の群れしか確認できなかったということです。
また、今月の調査でも、平年の１０％弱の群れしか確認できず、２か月連続で、平年の１割に満たない群れしか確認されていないことがわかりました。
大津市の和邇漁港では、２１日朝も３隻の船が漁に出ましたが、３隻あわせてわずか１００グラムのアユしか取れず、今月の漁獲量は、例年の１割以下に激減しているということです。

アユが少なくなった原因は分かっておらず、滋賀県水産試験場は「原因の解明に向けて、より綿密で、迅速な調査を行っていきたい」と話しています。